https://www.recruit-ms.co.jp/issue/column/0000000824/

経団連はじめ企業の発信を読むと、「主体性」を「求める資質」の上位に挙げる企業は多い。

でも、「主体性」を備えた人材をどう活かしているのか、という発信をする企業はほとんど見かけません。企業内のハイパフォーマーや役職者の美化されたサクセスストーリーの中で語られるものが、その企業の文化だとも思えないですし。「即戦力」=「OJTが限界」ということでもあるはずですが、現在企業が抱える人材のリカレントなどにどう取り組むのか?という発信もほとんど見ない。

要は「これからの未来に向けて企業も不安だし、育てる余裕もないから即戦力くれくれ」としているようにしか見えない。主体性の欠片も感じない。

もちろん、大学のみならず、小中高も「社会に貢献すべき組織」だと思うので、社会人として立派な人材を育てる義務があると思います。また、「公金」を、公立はもちろん、私立だって一部とは言え使っている限り、社会的存在意義について市民社会からの信頼が土台になければならない。その意味で、まだまだ自分を含めて、そのメタ認知や努力が不足しているとも思います。

しかし、経団連や同友会の提言を見ると、「社会に必要な人材」とやらが、特定企業の「即戦力」に見合う人材養成に矮小化されているように見えます。資本Orientedで、社会・国民Orientedではない。そしてその結果、「消費者」が育たず自分で自分の首を絞めているようにも感じます。