田中研之輔教授(法政大学)の研修会に参加してきました。素晴らしかったです。

田中先生については以下のサイトなどどうぞ。

人生100年時代、マルチステージを生き抜くプロティアンキャリアという考え方


最も魅力を感じたのは「キャリアコンピテンシー」から「キャリアキャピタル」へ、という考え方です。
キャリアキャピタルは「行動の蓄積・文化資本・社会関係資本・経済資本」を要素にデザインされています。この考え方を理解してようやく生徒の行動記録などの意義に対する理解も少し深まった気がします。

ただ、新たな疑問として以下のような点が生まれました。
① 子どもたちの「キャリア資本=行動蓄積・文化資本・社会関係資本・経済資本」を子どもたち自身の成長のツールとすることと、大学、企業や資本側が採用のツールとして用いるのは明らかに違う。後者は果たして正しいことなのか?これはeポートフォリオについての私の疑問とも共通します。ブロックチェーンとの相性の良さもイメージ出来ますが、取引ではなく、子どもたちの資質を資本とし、これを共有することに問題はないか?
② 「キャリア資本」を用いて、ロールモデルを活用する話がありました。たとえば、税理士はどのようなキャリア資本を持つのか?といったことから子どもたちが蓄積すべきキャリアを認識しやすくする。これはこれで魅力なのですが、税理士に限らず、ロールモデルそのものが時代の変化とともに急速に変化する時代に果たして静的なモデルとして機能するのか?また、士業に限らず、現在の社会人が短期的なロールモデルとしてしか機能しないのであれば、このキャリア資本のモデルには限界があるようにも感じます。

別のデザインとして、「色の三原色」のようなモデルの方がよいのではないか?ABCDEF・・・∞

無限に生まれる様々な要素で、それぞれ求められる強さが時代とともに変化する。30年前の医者は赤が強かったが、今は黄色が強くなどのモデルが創れないか?
こうした疑問は講演を聴きながら沸いてきましたが、コンピテンシー評価は所詮偏差値指標と変わらない評価なので、そこから脱却する可能性だけでワクワクするようなお話を頂けたことに感謝しています。