ある生徒が、「3の0乗はなんで1なんだぁ」
と叫んでいた。

ふと、気になった。
私も訳が分からない。
なんで「3の0乗は1」なんだろう?

数学の先生に聞いてみた。

「何に3をかけたら3になりますか?」

1でしょ?

「だから3の0乗は1なんです」

訳分からない。

別の説明を受けた。

「3の1乗は3、2乗は9、3乗は27。
3乗⇒2乗⇒1乗での変化に対応して
それぞれ1/3になっている。だから、3の0乗は1」

なるほど!!すごい!分かった!!

ん?待てよ。ところで3の0乗って何しているの?

3を2回掛けるのが3の2乗。

3を0回掛けるってどういうこと?

すると、その数学の先生がボソリと一言。

「細胞分裂ですかねぇ・・・」

しばらく考えた。

● ⇒ ●●● ⇒ ●●● ●●● ●●●

なるほど!!!!今度こそ分かった。

1回分裂すれば=1乗 3、2回分裂すれば=2乗 9。

0回分裂すれば=1だぁ!!!!

だから、4個に分裂しようが、5個に分裂しようが
分裂回数0を意味する0乗は全て1になるのか!

ここで、恐ろしいことに気づいてしまった。

あれ?数学のこんな基本的な計算と細胞分裂の発見って
どちらが先だ???

数学・・・かな?

だとしたら、数字が作り上げる高度なゲーム的な世界が
表現するものが、自然界に既に存在しているということ!?

数学の学び方を間違えていたことに50歳近くになって
ようやく気づいた。

数学は現実世界の現象を説明するものではなく、
現実世界の現象に先行するもの?

数学世界が表現することが一体何を意味するのかなんて
数学が表現した時点では分かっていないことが多いのか?

数学を学んでこなかったことを後悔した。

「意味」が先にあって「動機」ではない。
「実践」が「動機」を生み、「意味」に繋がることもある。

数学を真剣に学んでいれば、「世界」に大きな「意味」を
見出せたことも別の角度からあったのかもしれない。

いつも生徒に言ってきたことだが、自分ができていない。
今からでも勉強しよう。「世界」に出会うために。

逆に怖い話。

経済の世界などで数学が高度に応用されていると聞く。

ならば、数学により構築される「経済学・理論」の世界は
まだ「現実」を表象できないレベルにあるはず。

ある数式や数学的表現によって表される世界に土台を置いた
経済学や経済理論というものが、「現実世界」に何を
もたらすのか分からないのだ。

もしかしたら、「破滅」を表現しているものなのかもしれない。

そう考えるとぞっとする。

答は出ない。

円周率は無限と思われる暗闇へと続いている。

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